2022 一般社団法人西大寺青年会議所 スローガン

スローガンバナー

2022年度 第62代理事長 大植 裕一

基本理念

~ 地域から愛され必要とされる団体 ~

基本方針

~ 第58回岡山ブロック大会 ~

~ 笑顔あふれる青少年の健全育成 ~

~ 魅力ある人材育成と地域に必要とされる会員拡大運動 ~ 

【はじめに】

1960年、私たち一般社団法人西大寺青年会議所は明るい豊かな社会の実現のために創設され本年度で創立62年目を迎えます。
61年という長きにわたり地域の発展に御尽力いただいた先輩諸賢、そして我々の運動にご理解、ご支援いただきました地域の皆様に感謝申し上げます。

西大寺青年会議所に2014年に入会し、今年をもって8年目を迎えることとなります。
私は会社員という立場ではありますが青年会議所に入会し、様々な経験や役職を担わせて頂きました。
そんな私がJCを真剣に取り組むきっかけとなった出来事があります。
入会から4年ほど経った頃に、初めて委員長という役職を担わせて頂く機会がありました。
当時の私は、恥ずかしながら事業を計画する上で議案書を一から作成したことがないような状況で、初委員長ということもあり何から行動していいのか分からなく不安に思っていた時に、私を救ってくれた仲間がいました。
それは、同期メンバーや、直属の上司、前任の委員長そして、経験豊富な先輩方でした。
そのひとたちは私よりも大変で忙しいにも関わらず、己の時間を削り、嫌な顔をひとつもせず、一つひとつ丁寧に教えてくれて、時には励ましてもくれました。
普段は目に見えない悩みや苦労、そして並々ならぬ努力があったにも関わらず、自分のことよりも目の前に困ったメンバーがいたらいつでも手を差し伸べてくれるメンバーが青年会議所にいることを知りました。
まさにそれは、私にとって『ヒーロー』のような存在で、入会当初思い描いていた理想の人物が青年会議所には大勢いるということに気付きました。
しかし、そんな愛をもって接して頂いたにも関わらず、JCは単年度で役職が変わっていくからこそ大事な『後任者への引継ぎ』を私は怠ってしまったのです。
今でもはっきりと覚えておりますが、前任の先輩から『自分が引き継いできたものをしっかりと次年度に引き継いでくれないと、今まで自分が時間を使い伝えてきたことが無駄になってしまった。』と言われ、胸が締め付けられたのを今でも記憶しております。
その先輩は、いつも笑顔で困った時にはいつも助けてくれて、優しいだけではなく、ときには相手の為に厳しいことも伝えてくれる先輩からの想いが私を変えてくれました。
私は、この体験から青年会議所では、人に無条件で奉仕することが前提となっていることを知りました。
それ以来、私もそんな先輩のようなかっこいい人になりたいと憧れるようになり、その経験を無駄にするのではなく恩送りとして今日まで邁進して参りました。 

本年度のスローガンを『HEROES』と掲げさせて頂きました。
ヒーローという言葉には様々な意味があり、『主人公』、『普通の人の力・知識・技術を超える』などの意味があります。
また、その言葉の印象としても憧れやピンチの時に現れて困ったひとを救うというような印象もその言葉から想像できます。ですが、幼少期において誰もが憧れた強く、逞しいアニメの主人公でも、ヒーローと認知されるまでには、何度も何度も困難や壁にぶつかり、その度に立ち上がり強く成長していき、人としての輝きを増すことで、多くの人の心を惹きつけ、やがては本当のヒーローへと成長していくのだと思います。
青年会議所に置き換えてみても、メンバーそれぞれが主役であり、真剣に青年会議所という学び舎で互いに切磋琢磨することで成長し、そして互いを認め合い友情を育み、それぞれの物語を経て、やがては地域で必要とされる『まちのヒーロー』となるべく共に目指して参りましょう。  

【笑顔あふれる青少年の健全育成】

子どもたちは未来の力であり、地域の財産であると考えます。だからこそ、私たち大人は子どもの教育や未来について真摯に向き合い、地域で協働しながら健全な育成を行う必要があります。
青年会議所に入会する前の私は、地域のお祭り行事は開催されているのが普通だと思っていたのですが、子どものころ当たり前のように開催されていたお祭りはどこかの誰かが、地域のために行動し開催してくれていることを知り感謝することができました。
数年前に比べ、大人だけではなく、地域の未来を担う子どもたちさえも、SNSの普及や新型コロナウイルスの影響で、現実世界での地域との交流や繋がりの機会が減っていき郷土を愛するという心が薄れてしまうことを加速させてしまっているように思います。
地域の未来を担う子どもたちの郷土を愛するという気持ちはこのまま何も行動せず傍観しているだけだと無くなってしまうかもしれません。
こんな時代だからこそ改めて郷土を愛するという心を育む運動が、明るい社会の実現に向けて必要であると考えます。
幸いなことに、西大寺青年会議所の事業には、およそ50年も引き継がれてきた、『少年はだか祭り』があり、開催趣意書には『郷土への愛着を育むとともに、心身の健全な育成を目指し、未来の明るく豊かな地域社会の担い手となることを願い開催する。』と書かれています。
残念ながら昨年度は中止を余儀なくされた祭りではありますが、立ち止まることが出来た今だからこそ出来ることがあると思います。
この願いを叶えるためには、まずは私たちが生まれ育ったまちを知ることで郷土愛を醸成し、子どもたちに地元の伝統や文化を伝える機会を提供し、ひとりでも多くの郷土愛を持った笑顔の子どもたちが増えることで、まちは明るくなり、やがては明るい社会へと繋がっていくものだと確信しております。  

【魅力ある人材育成と地域に必要とされる会員拡大運動】


青年会議所は20歳~40歳までの若い世代の集合体であり、全国にも同じ志を持つ仲間がいます。しかし、近年の会員数は2017年の時点では約31,000人いた仲間も2021年では約27,000人まで減少し、たった2年という短い期間で12%も減少しています。
単純計算でも今後10年間で全国的に会員数が約半数になる可能性があるということが数字から読み取れます。
会員の減少は事業の縮小だけではなく、団体の衰退にも繋がりかねません。
原因として、昨今の新型コロナウイルスの影響もあるかと思いますが、本当にそれだけが原因なのでしょうか。私は、それだけが原因とは思えません。
団体ひとつ取り上げてみても今は様々な団体があるかと思います。
私は、青年会議所にしかない強みが薄れていっているように感じます。
では、青年会議所にしかない強みとは何か。それは、利他の心を持った仲間がいることだと考えます。
自分自身が辛く苦しい時にも地域の為、誰かの為に己を削って行動できる団体は他にはないと思います。私は、戦後最大の国難ともいえるこんな状況だからこそ西大寺青年会議所は地域にとってのヒーローとなるべく立ちあがる時が来たと思っています。
生まれ育ったこのまちを良くするにはひとりでも多くの仲間が必要です。
その為にまず必要なことは、私たち自身が困難なことにも勇気をもって立ち向かう行動力、やり抜く力である精神力を身にまとい、青年会議所という学び舎で互いに切磋琢磨することで会員それぞれが輝き、そして、JAYCEEとして成長していく中で培われる他者を思いやる心を持った会員が増えれば、おのずと人も集まり、結果として仲間も増えていくと考えます。
ひとりでも多くのまちのヒーローを輩出していくことで、私たちが掲げる明るい豊かな社会の実現に向けて小さな一歩ですが共に歩んで参りましょう。

【おわりに】

私はどうしても伝えたいことがあります。
私たちは単なるボランティアの団体ではありません。
私たちは営利を目的として行っている団体でもありません。 圧倒的なリーダーシップを目指し己を磨く為に、学び舎として運動を行っております。
入会してから8年間の中で正直JCが分からない時期もありました。
周りに迷惑や心配をかけてまで、なんで、J Cやっているのかなって。
JCに対して知識が浅いばかりに意義やJCの可能性を信じることが出来ず、JCと仕事、JCとプライベートの時間など天秤にかけることも数多くありました。
そんな自分が、今の自分に変われたのは、周りの多くの人に支えられ、そして西大寺青年会議所で学び続けたからこそ、その中で出会った志高い仲間たちが私を変えてくれました。
JCの経験を自分の成長に活かし会社を発展させ地域に還元していく。
世のため、人のためにが、自分のためになるとそう信じています。
そんな志を持ったメンバーをこのまちでもっともっと増やして行きたい、そう思っています。

 西大寺青年会議所がこの先も地域で愛され必要とされる団体であり続けひとりでも多くの『ヒーロー』を輩出できる学び舎であることを願います。