2023 一般社団法人西大寺青年会議所 スローガン

スローガンバナー

2023年度 第63代理事長 阿部 哲也

基本理念

~ 輝く個性が混じり合うことで持続可能なブルーエリアを実現する ~

基本方針

~ 理念から広がる会員拡大運動と研修活動 ~

~ 青少年の健全育成と伝統文化の継承 ~

~ 未来を守る防災教育と活気溢れるまちづくり ~ 

【はじめに】

1960年、全国で196番目の青年会議所として西大寺青年会議所は創設されました。明るい豊かな社会への変革の起点として、挑戦を繰り返してこられた先輩諸賢の思いが連綿と受け継がれてまいりました。62年の伝統を受け継ぐ私たちの責務は、地域の未来に夢を抱き、改善すべきことを真剣に話し合い、気概を持って運動を起こすことで次代に想いを引き継いでいくことです。 

本年度スローガンを「輝彩(きさい)」といたします。スローガンには3つの想いを込めました。一つ目に、会員が青年会議所活動・運動の中で多彩な個性を磨き、発展・成長してほしいという想い。二つ目に、事業は決して一人で行えるものではありません。会員同士の親睦を深めることで一丸となって、私たちの活動エリアである東区・瀬戸内市のブルーエリアを持続可能な地域にしなければならないという想い。三つ目に、「きさい」は日本三大奇祭 西大寺会陽から連想した熟語であり、西大寺青年会議所主管で行なわれている地域に根付く事業 少年はだか祭りを次代に継承していかなければならないという想いを込めました。 

「輝彩」のスローガンの下、同志と共に個性を磨き、一致団結して持続可能なブルーエリア実現のために邁進してまいります。 

【理念から広がる会員拡大運動と研修活動】

私は、会員候補者に青年会議所の理念をしっかりと伝えられる会員が増えれば、自ずと志高い仲間が集まり、近い将来、個性豊かな組織へと変貌を遂げると信じています。 

会員は、青年会議所とはどのような団体かをしっかりと説明できるように、日頃から理念に対する理解を深めておくことが必要です。拡大運動の意義を全員で共有し、LOMに魅力を感じ活動を楽しいと思えれば、自発的に知り合いに青年会議所のお話をし、興味を持っていただけると考えております。 

拡大運動は、会員候補者の意識を変え、私たちの同志になってもらうことです。仲間が増えれば、まちをより良くする可能性が格段に広がります。候補者の心を揺さぶり、意識変革を起こさせることが拡大運動の醍醐味であり、やがては楽しみに変わると考えます。会員20名を目標に、能動的に楽しく拡大運動に取り組んでまいります。 

また、会員の在籍年数は全国平均で約5年と短期化の流れが顕著となっていることから、研修にも力を入れて取り組まなければなりません。JC三信条「修練・奉仕・友情」をそれぞれバランス良く積み重ねていくことで、青年会議所の使命である発展と成長を遂げることができると考えます。発展とは、今までできなかったことができるようになること。成長とは、様々なひとと出会い、未知なる経験を積むことで器を大きくすることと考えます。青年会議所は出来るか出来ないかではなく、やるかやらないかを問われる場所です。覚悟を決め、積極的に発展と成長の舞台に身を投じていただきたいと願います。  

【青少年の健全育成と伝統文化の継承】

コロナ禍で臨時休校や学級閉鎖が相次ぎ、心理的情緒的不安が子どもたちに広がっています。最も多感でひととしての人格を構成する時期にも関わらず、生きづらさを感じ不登校になる子どもも増えています。様々な理由から不登校せざるを得ない子どもたちの中にも、一人ひとり得意な分野や興味のあることは必ずあります。子どもたちが新たな個性を発見したり伸ばしたりできる機会を提供し、未来に夢を抱けるよう青少年の健全育成に寄与してまいります。子どもたちの未来は、すべての子どもたちのものであると願っています。 

また、このまちが年間を通じて最も活気づく日本三大奇祭 西大寺会陽の同日に行われる少年はだか祭りは、コロナ禍により2年続けて中止となっております。「極寒の中、少年たちが地域の伝統行事である会陽の当日に開催される少年はだか祭りに参加することにより、郷土への愛着を育むとともに、心身の健全な育成を目指し、未来の明るく豊かな地域社会の担い手となることを願い開催する。」という年々受け継がれる開催趣旨を守ることができないためです。本年度も引き続き社会情勢を鑑みつつ、伝統を崩さぬよう次代を担う子どもたちのために、健全育成となる機会を提供してまいりたいと考えております。 

このまちの伝統文化は、参加児童のみならず、携わる多くの人々に刺激を与え、意識変革を起こさせるほどのインパクトがあります。近年メンバーも若返り、少年はだか祭りを経験したことのない世代が増えております。子どもたち、西大寺青年会議所会員双方ともに歴史や文化を学ぶことで次代に継承していかなければならないと考えております。  

【未来を守る防災教育と活気溢れるまちづくり】

青年会議所が他団体と明らかに違うところは、ひとづくりを通じてまちづくりを行う団体ということです。運動によって対内外により良い意識変革を起こせるよう機会を提供することが青年会議所運動です。 

日本で青年会議所が誕生した戦後焼け野原の時代とは状況は異なるものの、社会は今、感染症の猛威に加え、ウクライナでの軍事侵攻の影響による経済問題も重なり、未曽有の国難の中にあります。かつて同じ志を持った若者が英知と勇気と情熱を持って新日本の再建を志したように、JAYCEEが立ち上がらなければ社会は決して明るい方向へは進みません。混沌とした時代だからこそ、パンデミック以前当たり前にあった地域団体との繋がりを再構築し、産業とひとが集まり相乗効果を発揮する活気溢れるまちづくり事業を行い、その運動が持続可能なブルーエリア実現の一助となるよう検証を行ってまいります。 

また、西大寺青年会議所は一昨年、有事の際の情報共有・連携を図り、地域の方へ迅速な支援を可能とするために岡山市と瀬戸内市の社会福祉協議会と締結し、様々な防災研修に参加しております。防災は、平時より備えるという自助の精神は勿論のこと、思いやりを持って周囲の人との共助の精神を身に付けておくことが、犠牲を広げないための重要なポイントになります。災害時に情報を素早く共有するために、まちづくりに関わる人々との交流を深め、諸団体との幅広い連携を図っておく必要があります。 

都市化や高度経済成長とともに、核家族化、少子化、地域コミュニティの希薄化など、家庭や家族を取り巻く社会状況の変化の中で、近年、地域社会での共助の精神が低下しているように感じています。自助・共助の精神を養う防災教育を通じて、災害に強いレジリエントなまちづくりに寄与してまいります。  

【おわりに】

青年会議所は、「修練・奉仕・友情」の三信条の基、リーダーシップを磨くこと、地域をより良くすること、ひととの繋がりをつくることを突き詰めている団体です。今の自分としっかり向き合い、青年会議所を通じて成し遂げたいことは何か、或いは地域の課題に対してできることは何か、といった目的を持って青年会議所活動・運動をやってほしいと願います。自分自身の青年会議所での存在意義を見失わないようにしてほしいと願います。

青年会議所は様々な発展と成長の機会を提供してくれますが、それらは待っていても何も起こりません。機会を掴むには自分自身がまず覚悟を決め、行動に移す必要があります。会員一人ひとりが日々の活動により多彩な個性を磨き、LOM一丸となって運動を起こし、次代に想いを紡いでいくことで持続可能なブルーエリアの実現に近づくと信じています。必然的に出会った同志と共に、かけがえのない今を駆け抜けてまいります。