活動報告

Activity

2017年07月13日

第51 回シンポジウムを開催しました!

平成29年6 月30 日(金)に、株式会社林原 研究開発本部 (岡山市中区藤崎)において、第51 回シンポジウムを開催しました。

今回は、「神経変性疾患をめぐる最近の話題」と題して、高齢化社会の中で益々注目を集める研究領域となってきている神経変性疾患の発症メカニズム~治療法に関して、基礎、民間企業、臨床と立場の異なる3名の講師の方をお招きし、ご講演頂きました。

まず初めに、国立研究開発法人理化学研究所・脳科学総合研究センターの田中元雅先生に「構造神経科学への誘い:神経変性疾患の病態解明をめざして」と題して、ハンチントン病を中心に、神経変性疾患に伴う精神障害発現のメカニズムに関して、関連タンパク質の凝集化に関する最新の研究成果をご紹介頂きました。

次に、株式会社林原・研究開発本部の太田人水氏より「機能性色素の神経変性疾患に対する効果~株式会社林原での基礎研究の紹介~」と題して、神経変性疾患の治療薬へ感光色素を応用する可能性について検討した、細胞・動物モデルでの基礎研究に関して、お話し頂きました。

最後に、大阪大学大学院医学系研究科・神経内科学教室の馬場孝輔先生から「パーキンソン病に関する最近の話題~新規治療法の可能性について~」と題し、パーキンソン病の病態から治療法の動向、更にはモデルマウス等を用いた新規治療法に関する研究まで、ご紹介頂きました。

また、同シンポジウム内において『第17回学生プレゼンテーション』が開催されました。今回は、岡山大学と岡山理科大学からの4名の学生により、プレゼンテーションとポスターセッションが行われました。

おかやまバイオアクティブ研究会では、シンポジウム、視察見学会、研究室訪問などを開催しております。生理活性物質・医薬品関連技術等に携わる皆様は、ぜひ入会を御検討ください。
http://www.optic.or.jp/bioactive/entry/entry_register.html