活動報告

Activity

2017年11月02日

第11回見学会を開催しました!

 平成29年10月29日(火)にビナンバイオ株式会社(総社市清音柿木)とヤンマー株式会社バイオイノベーションセンター倉敷ラボ(倉敷市船穂町柳井原)を見学させていただきました。

 ビナンバイオ株式会社は高品質のキクラゲの菌床栽培を得意するバイオベンチャー企業です。現在は栽培環境を完全管理した工場で従来の黒いキクラゲであるアラゲキクラゲ(Auricularia polytricha)と、国内では初の菌床栽培で、産学官金連携の成果でもある独自開発した白いキクラゲ(Tremella fuciformis)を無農薬で生産しています。部屋に所狭しと、配置された菌床のブロックから生える白と黒のキクラゲに興味津々で、説明していただいた安藤社長にたくさんの方が質問されていました。

 また、ヤンマー株式会社は農業機械などのハード面が有名ですが、バイオイノベーションセンター倉敷ラボでは、これまでのハード面でのノウハウに加えて資源循環型の食料生産ソリューションを目指した施設です。倉敷に拠点を構えて2年目となる真新しい研究施設です。巨大なハウスで水耕によるトマト栽培やイチゴ栽培などに取り組んでおり、それを支えるガスヒートポンプなどのハード面も備えた施設で、新しい農業への提案が見える研究所となっていました。

 オリジナルの技術で生産から販売までを一貫した6次産業化体制を構築している企業と、最新鋭の設備や研究機器を備え、農業の未来を提案している研究所という特徴的な2つの施設を見学できたことに、募集定員いっぱいに集まっていただいた企業関係者、大学関係者など参加者の方々は、メモをとりながら熱心に質問もされ、有意義な見学会となりました。

 おかやまバイオアクティブ研究会では、シンポジウム、見学会、研究室訪問などを開催しております。生理活性物質・医薬品、バイオに携わる皆様は、ぜひ入会を御検討ください。
http://www.optic.or.jp/bioactive/entry/entry_register.html