業務を深く理解すること!これが利益向上の道!
どんな建設会社でも日々行っている業務内容に大差はありません。見積書を作成、受注処理、施工、請求書の作成、そして入金処理を行っています。しかし業務内容に差がないにも関わらず、会社に残る利益には大きな差が生まれています。それはなぜか。約10年間、私はこの要因について追求してきました。
私自身、建設業の経営管理を行う中でさまざまな経験や試行錯誤を繰り返しました。その結果、ごく当たり前ですが、最も重要な原理原則を見つけることができました。それは「利益は、日々の業務の積み重ねで生まれている」ということです。もし思うような利益があがっていないのであれば、日々の業務が利益に繋がっていないのです。
例えば「見積書の作成」という業務です。見積書に自社が必要な利益を計上できているでしょうか。または明確な根拠をもって自社に必要な利益を算出できているでしょうか。もしできなければ、利益は上がらないでしょう。利益の目標設定ができないからです。必要な利益を下回っていることや、赤字になっていることにさえ気づかないからです。
また、どの立場(元請もしくは下請)で見積書を作成するのか、既に概算予算が決まっているのか、これから概算予算が決まるのか、施工範囲を明確に定義しているか、着手金や売上金の回収期間を細かく明示しているか、法人向けか個人向けか、小規模工事の最低施工価格は設定しているか、など利益を残すために、強い思いを持って見積書を作成しているでしょうか。そして見積書作成以外の業務でも同様です。利益を少しでも多く残すため、準備や研究をしているでしょうか。
冒頭で「会社に残る利益の差」について述べました。この差は「業務に対する理解の差」と私は考えます。つまり「業務を深く理解すること」でこの差は埋まって行くと確信しています。今一度、自社の業務を研究してみて下さい。加えて定期的な利益管理をしてみて下さい。日々の業務が利益に繋がっているか、定期的にチェックすることで利益は必ず向上します。もしこの話にご興味をお持ちいただき、また自力では難しいと思われる方がおられましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
経営戦略、経営計画、事業計画、事業化等、事業承継等, 財務管理、資金調達、キャッシュフロー, 人事管理、賃金制度、評価制度、職務能力開発, 労務管理、活性化、人材育成, 就業規則、社員教育, 情報システム(業務システム、ネットワーク等) | |
建設 |
2001年03月 日商簿記検定3級
2003年06月 銀行業務検定 法務3級
2004年03月 銀行業務検定 税務3級
2004年03月 銀行業務検定 財務3級
2004年11月 銀行業務検定 アシスタントファイナンシャル・アドバイザー
2005年02月 証券外務員(二種外務員)
2005年04月 証券外務員(一種外務員)
2006年04月 銀行業務検定 税務2級
2010年11月 情報処理技術者(ITパスポート)
2016年05月 建設業経理士2級
2018年02月 1級土木施工管理技士
2019年01月 給水装置工事主任技術者
2019年03月 1級管工事施工管理技士
2020年05月 経営管理指導士3級
●2003年04月~ 信用金庫に入庫。
営業店での研修後、住宅ローン事業部に配属され、新店舗の立上げメンバーに選出される。不動産業者やハウスメーカーに訪問し、住宅ローンを求めるお客様をご紹介いただく渉外活動に従事。特に法人役員や個人事業主など、都銀や地銀では住宅ローン審査が通りにくい方に対して、事業内容、自己資金の有無、返済負担に耐えうる収入があるかなどのヒアリング調査を行い、住宅ローン融資の実行を行った。またリクルーターとして就職活動中の大学生向けに業務内容の説明、OB訪問の受入れなどの採用活動にも参加。
●2006年07月~ 人材採用コンサルティング事業を創業。
大阪産業創造館の支援を受け、【学生向けOB訪問マッチングサイト】を企画・設計・開発し、創業準備を行う。前職で「3年以内の新卒離職率が30%超」という現状を知り、この原因は「大手就職サイトにある求人情報が優良誤認を招いているのではないか」との考えに至る。そこで学生が自ら企業情報を取得できる環境を提供しようと当該サービスを発案。学生へのヒアリング調査、WEBサイトの設計、WEBサイト開発会社との調整、情報掲載企業への営業、創業資金融資の手続き等、全ての経営業務を担った。
●2008年05月~ システム開発会社[現:東証プライム]に入社。
大手SIerと協業し、自社開発の商品情報データベースを用いた課題解決を行うソリューション営業に従事。またシステム導入コンサルタントとして、当システム導入企業に対し、商品情報に関わる商品開発部、品質保証部、情報システム部など複数部署の業務再構築を支援し、稼働率の高いシステムの構築に尽力した。主に兵庫、大阪、愛知、石川にある食品メーカー、工具卸・メーカー約40社のクライアントを担当。
●2014年08月~ 総合建設会社に入社。
財務管理、社内システム管理、施工管理、建設業特有の事務処理など経営管理全般を担った。財務管理では、経営計画書の作成、TKCの建設業専用会計システム「DAIC2」を導入(メインバンクとの試算表情報の自動連携)、資金繰り管理資料(先日付銀行履歴、日繰り表、受注明細書)の整備を行い、財務内容の信頼性向上を図った。社内システム管理では、社内LAN配線の全面刷新、VPN環境の構築、低コスト(もしくは無料)のITツールの活用(例:フィンテック連携/勤怠システム/販売管理システム/給与システム/申請用総合ソフト等)を行い、事務処理の効率化を図った。施工体制では、増員無しで自社の施工能力(キャパシティ)の向上させ、また管理会計を導入し、限界利益を重視した目標管理を行うことなどの再構築を図った。建設業特有の事務処理では、事業年度終了報告書、経営事項審査、入札参加資格審査申請などの多岐にわたる提出資料のマニュアルを作成し、事務員が対応できる体制を構築した。
氏名 | 井上 雄介 |
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