2021年2月1日 発信

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2020.11(Feb.2021)
 今年の正月は、日本中で人との接触を避け、帰省自粛・分散参賀・リモート挨拶の年末年始になったと思ったのだが、やはり人と人のある程度の接触は避けられなかったものと思われ、1月には感染者が日本中で急増し、岡山県でも新規感染者が顕著になった。1月下旬現在で岡山県内の治療中新型コロナ感染者は500人近くであり、決して少ない数ではない。このことに鑑みて、3月に予定していた山陽技術振興会の令和2年度第2回理事会を書面開催に変更します。5月の会員総会も予断を許さない状況です。
・工場見学会、技術交流会、山技振サロンは引き続き全面休止します。
・令和2年度第2回理事会【予定:令和3年3月16日(火)18:00~19:00 於倉敷商工会議所】は、『書面開催』に変更します。
 主たる議案は、第76回通常総会議案審議です。【第1号議案:令和2年度事業報告、第2号議案:令和2年度収支決算報告[(1) 令和2年度基本事業収支決算、(2) 令和2年度財務諸表に対する注記、(3) 令和2年度人材育成事業決算、(4) 令和2年度公益決算[正味財産増減計算書(損益ベース)]]、第3号議案:令和3年度活動方針事業計画、第4号議案:令和3年度収支予算計画[(1)基本事業、(2)人材育成事業、(3)公益法人事業]、第5号議案:研修室資金の凍結一時解除、第6号議案:役員改選、第7号議案:定款改訂[一部字句修正]】【お願い:理事変更の予定・希望等があれば早めに事務局に連絡下さい。】
・令和3年度第1回理事会【予定】
 日時:令和3年5月20日(木)14:00~15:00、場所:倉敷商工会議所(来年度は、総会前に第1回理事会を開催)
・山陽技術振興会第76回通常総会【予定】
 日時 令和3年5月20日(木)15:00~18:00、場所:倉敷商工会議所 (1)総会15:00~16:00、(2)村川・難波技術奨励賞表彰式、(3)講演:未定、講師:未定、(4)懇親会なし
・「村川・難波技術奨励賞」募集【締切を2月10日に延期】
 第16回「村川・難波技術奨励賞」の募集を11月から開始、締切は1月末。科学、技術、産業の発展に資するものを奮って応募するよう周囲の方にもPRして下さい。詳細は当会に問い合わせるか、当会ホームページの「村川技術奨励賞」の項参照。最近の受賞一覧も掲載。賞金10万円を3件に贈呈予定。
・「山陽技術雑誌Vol.69」原稿募集:例年通り原稿を募集【締切を2月10日に延期】
 本誌は技術雑誌であると同時に会員相互の情報誌で、論文、紹介文、エッセイ何でも結構です。締切は1月末。各社広告も募集します。協力をよろしくお願いします。「山陽技術雑誌」は毎年5月300部発行、当会会員・広告主および当会と雑誌交換がある企業・研究所・大学・国会図書館など約100ヶ所に発送。
・川崎医科大学KMSメディカル・アーク2021 with MTO
  【オンラインにて実施】:開催2021年2月10日(水)12:00~16:00(山陽技術振興会後援)
・ロボカップジュニア2020岡山ブロック大会 in ライフパーク倉敷 延期
  2020.12.20(日)開催予定だったが倉敷での新型コロナ感染急増を受け2月に延期:当会会長特別賞の賞状と記念品を1名に授与する予定。
・人材育成事業
 リモート講義の実現範囲が拡大し、グループ討議やロールプレイゲームも可能になったが、年間を通じての落ち込みはやはり大きい。リモート講義指導者の拡充が重要。講座数で見ると、年初計画90講座であったものが、56講座が中止となり、実施34講座、新規追加6講座、合計実施40講座の予定である。受講者数で見ると一昨年度は2900名、自立採算ラインは年間2000人であるが、2020年度は年間1000人程度となる予想で、大幅赤字は避けられず、来年度は研修室基金の援用も想定する。例年企業訪問で受講者の増員を図る時節であるが、2度目の緊急事態宣言を考慮してリモートでの開催となった。昨年実績を基に50箇所の「企業・事業所」を選定してリモート説明会を提案・調整し、1月末に15を終了、残り35を3月中旬までに実施する。
『安井昭夫さんと救急車』
 2月9日は先々代会長安井昭夫さんの命日である。この2月で5年が過ぎたことになる。生前の安井さんと親交のあった会員の方々が岡山市四御神にある安井さんのお墓を訪れた話を時折聞く。来年は7回忌の筈であるが、安井家は黒住教なのでどうであろうか?安井さんは、若い時から山登りとスキーが好きで、2003.9.21の平ケ岳を上がりとして日本百名山完踏を達成した。平ケ岳頂上でご夫妻を11人のクラレ山岳同好会仲間が囲む写真が山技振のパソコンに残っている。80歳を過ぎても精悍な表情で颯爽と自転車を乗り回している様子を見て「百歳まで生きるに違いない」と誰もが思っていたのであるが、突然他界された。ご家族の話によると、その日も夫婦で美味しく夕食を召し上がり、奥様が食器を流し場に運びながら背後に気配を感じて振り向き、異変に気付かれた由であった。すぐに救急車を呼んで救急病院に運んだが、意識が戻ることなく3日後に息を引き取られた。ずっとあとで聞いた話では、倉敷中央病院の救命救急センターが当日当時刻に満杯で受入不可であったという。救急患者をどこの病院に運ぶかは救急車の専権事項であり、救急救命士の迅速な判断と決断が必要とされ、意識のない患者の事情が配慮される筈もないのであるが、晩年の安井さんの倉敷中央病院への多大なる貢献を知るものとしては、せめて最後の脈は倉中がとって欲しかったという念が残る。倉敷中央病院の救命救急センター搬送ゲートから50mの距離にある山陽技術振興会の事務所にいると絶え間なく救急車のサイレンが聞こえる。救急患者受入数が日本最多になったこともあるらしいが、救命救急センターは救命と絶命が交錯し極度の緊張が連続する現場で、ひとりの人間が長く関われる職場ではないという。新型コロナで救急医療が逼迫していると聞くにつけ、安井さんと救急車のことを思い出すのである。【kajix】

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