2023年4月1日 発信

Tel.(086)422-6655/Fax.(086)422-6656
sangisin@optic.or.jp
https://www.optic.or.jp/sangisin/

2023.1(Apr.2023)
 新年度がスタートしました。毎年4月は年度の始まりで、入学進学転勤など新たな未来を希望と不安を抱いて迎えるのですが、過去三年はコロナ禍で日常がマスクされていました。今年は、ほぼマスクのない日常がもどってきたようです。甲子園にも大歓声と歌舞音曲が戻って来ました。山陽技術振興会総会も倉敷商工会議所を確保しました。記念講演は、建築家楢村徹氏「古民家再生と倉敷のまちづくり」です(古民家再生40年、時代がようやく楢村徹の仕事に追いついた!と評価されています)。今年一年変わらぬご支援をお願いします。

・山陽技術振興会令和5年度第1回理事会 令和5年5月25日(木)14:00~ 倉敷商工会議所
 (総会に先立ち第一回理事会を開催します。)
・山陽技術振興会第78回通常総会 日時:令和5年5月25日(木) 15:00~17:00、場所:倉敷商工会議所
 (1)総会15:00~15:30、(2)村川・難波技術奨励賞表彰式15:30~16:00、(3)記念講演16:00~17:00「古民家再生と倉敷のまちづくり」、講師:楢村徹(楢村徹設計事務所)、(4)交流会:なし
・第18回村川・難波技術奨励賞
 @「スチレン系軟質樹脂を用いた腎生検シミュレーターの開発」辻憲二(岡山大学学術研究院医歯薬学域腎・免疫・内分泌代謝内科学助教)、久保覚(佐野商会)、大西宏・佃豊裕(タイセイメディカル)、A「統合型MR安全性情報管理システムの開発」福永正明・宮崎嵩之(公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院)、
藤岡斉・関口麻衣子・田中修・田中春奈(メディエ株式会社)
・山陽技術雑誌Vol.71
 原稿8件入稿。4月14日初校の予定で進行中。5月中旬に納品予定。
・山陽技術振興会令和4年度第2回理事会 令和4年3月28日(火)18:00~19:00 於倉敷商工会議所
 出席者 理事26名中19名出席、監事2名中1名出席により理事会成立。第78回総会提出議案について審議
@第1号議案「令和4年度事業報告」、A第2号議案「令和4年度収支決算報告」、B第3号議案「令和5年度活動方針と事業計画」、C第4号議案「令和5年度収支予算」、D第5号議案「役員改選」、E第6号議案「研修室資金の件」、F第7号議案「事務所移転に伴う今後の計画」。事務局提案通り決定。
・人材育成事業
 (1)3/23に2022年度全講座終了。出前等30講座を含む全108講座を実施、受講者数2617名となり、増収増益となった。年央には人材育成室事務室水江移転に伴う諸経費、改造・賃貸費用増が想定され、水江教室の設備機能充実、講座の多様化、通信機能ん充実、備品整備等も実施する計画であり、研修室資金積み増しは実施しない【理事会承認】。6月2日に倉敷商工会議所にて人材育成会総会を開催する。
さくら櫻サクラ桜
 「サイタ サイタ サクラ ガ サイタ」で始まる小学国語読本があった。1933年~1940年に尋常小学校に入学した世代が使用した通称“サクラ読本”である。その前は「ハナ ハト マメ」と名詞の羅列だったのに対し、動詞から入る“サクラ読本”は画期的と高く評価された。その後国民学校になり「アカイ アカイ アサヒ アサヒ」、「コマイヌサン ア コマイヌサン ウン」の“アサヒ読本”になった。私は4か月だけ体験した世代である。 今年は花見客が多く、皆さん3年分を取戻す勢いである。サクラはバラ科サクラ亜科サクラ属(および/またはスモモ属400種:国により分類が異なる)に属し、100種のサクラ属がある。日本に自生する野生種サクラは10種で、世界の100種から見ると少ないが、下位分類の変種では100種の自生種が存在し、更にこれら野生種から選抜開発された栽培品種は200種以上、名前が付けられている800種以上が存在し、世界でも圧倒的多種多様な栽培品種を開発して来たサクラ王国である。サクラは突然変異し易い植物で、様々な特性を持った個体を選抜育成して、これを接木や挿木で増殖することで様々な栽培品種が広まっている。全国的に植栽の多いソメイヨシノは同じ遺伝子をもつクローンであるため個体差はなく、日本列島の気候に応じて一斉に咲き一斉に散る。 「仁科蔵王」なる黄色い花の栽培品種がある。
理化学研究所の仁科加速器研究室の阿部知子グループリーダー(岡山県の植木屋からの要望で桜の品種改良を依頼したのが出会いの始まり)が重イオンビームをサクラの枝に照射し、その枝を挿木して育てた新品種である。岡山県里庄町出身の仁科芳雄の「仁科」と桜の「蔵王」を組合せたもので、当時の理化学研究所理事長野依良治が命名した。山形敬翁桜から、野外なら二季咲き、温室なら四季咲きの休眠を忘れた桜「仁科乙女」の作出にも成功している。「仁科蔵王」「仁科乙女」「仁科春果」「仁科小町」は、里庄の仁科館に植えられている。「さまざまの事おもひ出す桜哉 松尾芭蕉」 【kajix】

sangisin@optic.or.jp