去る、11月9日（土）に旧内山下小学校において、「第20回ワンデーエクササイズ」が開催されました。県内の建築を学ぶ、大学、専門学校、高校から8校、13チーム、１１０名の学生、生徒がエントリーして設計競技を行いました。本年は、課題地となる岡山市民会館、旧ＮＨＫ岡山放送会館、旧内山下小学校周辺の魅力を活かした地域の文化と観光の核となる施設を自由に提案するという内容でした。

本年の審査委員長には、石上純也氏を招き、講演をしていただくと共に、公開審査に引き続き審査講評をしていただきました。

今回は、課題地が広範囲なので、作業が大変だったと思われるのですが、力作揃いです。

参加チームが順番にプレゼンテーションをして、審査委員長の質疑応答があるのですが、石上氏は、なかなか的を射た質問をされていて感心しました。学生たちの模型やＣＧの完成度は高いのですが、コンセプトについての質問に的確に答えられるチームが少ないように感じられました。

結果として、突出して優秀な作品は無かったのですが、プログラムとデザインがある程度一致して、バランスが取れているものが選ばれたようです。

参加者の投票で選ばれるＯＫＣ賞については、質疑応答の中で、審査委員長が問題点を結構指摘していたもの（バルサによる模型は美しい）が選ばれたのは意外でした。

いずれにせよ、今回も参加学生、生徒たちは、実り多い貴重な体験が出来たと思います。

事業委員長　赤澤輝彦